制汗剤は、手軽にできる汗対策です。しかし手軽だからといって適当な使い方をすると、汗対策どころか逆効果になることもあります。

まず、制汗剤を使う際には、自分に合うものを選びましょう。どのような制汗剤が適しているかは、実は耳垢タイプで判断することができます。

綿棒で耳垢を取ってみて、その状態を見てみましょう。耳垢に粘り気がある人の多くは、汗も臭うと言われています。そのような場合には、塩化ベンザルコニウムなどの殺菌効果が高い成分を含んだ制汗剤が適しています。また、形状は軟膏タイプやスティックタイプがおすすめです。

耳垢の状態が、粘るほどではないけれど湿っているという人は、フェノールや銀など、それほど殺菌効果が強くない制汗剤で良いでしょう。スプレータイプなら対策もしやすいはずです。

耳垢が乾いている人は、汗がひどく臭うようなことは少ないので、制汗剤を使う必要はありません。もし汗が気になる時には、ウェットティッシュで拭き取れば十分です。

それと、制汗剤は使う量も気をつけてください。制汗剤を使い過ぎると、悪玉菌を退治する役割がある常在菌まで死滅させてしまいます。そのため臭いのもとである悪玉菌が増えて、結果的に汗の臭いが強くなってしまいます。また、余分な制汗剤が汗腺を塞ぐことで、体温のコントロールが上手くできなくなります。制汗剤の使い過ぎや、体中に使うことは避けてください。

それから、強い殺菌成分が入っている制汗剤を、頻繁に使用するのも良くありません。汗対策として使う制汗剤は、植物から抽出したエキスが含まれているものがおすすめです。