私たちの体の働きをつかさどる自律神経は、交感神経と副交感神経から成り立っています。この2つの神経がお互いに作用し合って、体のバランスが保たれています。

ただし汗腺については、他の部位と異なります。汗腺にあるのは交感神経だけで、副交感神経は存在しません。そのため発汗をコントロールしきれずに、大量の汗が出てしまうことも少なくありません。

そこで上手くバランスをとるために、副交感神経の活性化をはかりましょう。これがとても良い汗対策になります。

汗対策として副交感神経を活性化させるには、正しい呼吸法を身につけてください。自律神経というのは、自分でコントロールするのは難しいのですが、呼吸については緩急をつけることでコントロールができます。

それと、正しい呼吸を心がけていると、心身ともにリラックスできるようになります。これもまた結果的に汗対策へとつながります。

自律神経失調症になると、大量に汗をかくことがあると聞いたことはないでしょうか。これは、自律神経失調症のせいで副交感神経がきちんと働かないために、交感神経が優位になってしまうからです。すると、自分自身の意志とは裏腹に汗腺から汗が大量に出てきてしまうのです。

このように、発汗と自律神経には深い関わりがあります。汗対策を行う場合には、これらの仕組みもきちんと理解して、効率よく進めていくようにしましょう。汗の臭いを解消するには、外からの対策だけではなく、体の内側からも対策を行うことが必要です。