夏の暑い時期は、冷房を汗対策にしてしまう人がいます。例えば、寝る時には冷房をしっかりと効かせたり、お風呂上がりに冷房の風に当たったりなどです。しかしこれらは、汗対策としては正しくありませんし、結果的に発汗量を増やすことにもつながります。

まず、よくあるのは暑くて寝苦しい夜に冷房を効かせて寝ようとすることです。これは体のためによくないので、冷房は寝つくまでの間だけ効いているようにタイマーを活用しましょう。寝ついた1~2時間後に止まるように設定をしてください。

ただし、汗腺の機能が低下している場合には、冷房を使わないでいると熱中症になる危険性もあります。体調などをきちんと見極めることも、夏の汗対策では重要です。

それから、お風呂上がりに冷房の風に当たって涼むという人もいることでしょう。これはとても気持ちが良いですし、汗も止まりますが、汗対策としては良くありません。

冷房に当たることで体が急速に冷えますが、脳はその温度変化についていくことができないのです。そのため体温の調整が上手くできなくなって、あとから大量に汗をかくことになります。このような状態になると、寝ている間に体が冷えて、夏バテしたり夏風邪をひく可能性もあります。

お風呂上がりに自然に体温を下げるには、じっくりと汗をかく必要があります。お風呂から上がったら、しばらくは服を着ないようにして、自然な発汗を促しましょう。

夏の暑い時には、日中、夜間、お風呂上がりに関わらず、冷房を体に当てるのは避けましょう。暑さから逃れる対策としては、扇子やうちわで額のあたりをあおぐのがおすすめです。