汗をかくと、まず気になるのは臭いではないでしょうか。汗が臭ってしまうのは、雑菌が繁殖してくるからです。

それを防ぐ対策は、かいた汗を放置しないことです。できれば早めにシャワーを浴びて汗を流すのが良いのですが、外出中などは難しいかもしれません。その場合には、ウェットティッシュなどで拭き取るだけでも、汗の臭い対策になります。

それと、嫌な臭いがする汗というのは、質が悪い汗です。汗対策では、発汗量を減らすことだけを目指すのではなく、質の良い汗にすることも考えなければいけません。

臭いのする、質の悪い汗が出てくる理由としては、汗腺の機能が低下していることが挙げられます。このような状態への対策は、汗腺を鍛えるのが一番で、入浴方法を工夫したり有酸素運動をすると、汗腺の機能が向上します。

汗の臭いを気にする人の中には、汗をかかないようにする人がいます。しかし汗腺は、使われない状態が続くと衰えるので、「汗をかかない対策」は逆効果になってしまいます。

それから、急激に汗をかくのも質の悪い汗の要因になります。特に夏などは、屋内外の温度差が大量の発汗を引き起こします。温度差は5度を超えないように対策を考えましょう。

さらに、腸内環境も汗の質に関係しています。食物繊維や乳酸菌(プロバイオティクス)、オリゴ糖などを積極的に摂って、腸内環境を整えていきましょう。

特に加齢臭にも悩んでいる人は、乳酸菌を重点的に摂ると改善効果があります。乳酸菌は加齢臭の原因物質であるノネナールの発生を防ぐと言われているからです。更年期に入ってホルモンバランスが乱れたことから起きる加齢臭に悩んでいる女性にもおすすめです。