毎日の入浴に汗対策を取り入れると、高い効果が期待できます。

入浴時におすすめの汗対策には「汗腺トレーニング」があります。汗腺トレーニングとは、普段あまり使わない汗腺の働きを促すものです。

例えば、脳から遠い部位である膝から下、肘から先までの部分の汗腺は、あまり活動をしていないので機能が衰えてきます。そこで汗腺トレーニングで発汗を促して、機能を高めていくのです。

入浴時の発汗トレーニングは手足高温浴で、膝から下と肘から先の部分を、43度くらいのお湯に5~10分ほど浸けるだけです。とても簡単なので誰でもできますが、お年寄りや血圧が高い人は避けてください。

それと、汗対策で効果があるのが半身浴です。半身浴の場合には、お湯の温度は比較的ぬるめの38度くらいにして、20分ほど浸かります。

手足高温浴と半身浴に共通しているのは、お湯に浸からずに空気に触れている部分があることで、これが大きなメリットをもたらします。全身がお湯に使っていると、汗が蒸発できず、発汗量が抑えられてしまいます。しかし半身浴や手足高温浴は汗がどんどん蒸発し、体温をコントロールする機能も活性化します。

それと、お湯に塩をいれるのも良いと言われています。塩を入れると血液の循環が良くなり、体の芯から温まります。

また、塩には汗腺がふやけるのを防ぐ効果があるので、長時間お湯に浸かっていても発汗作用が低下しません。180リットルの浴槽であれば、大さじ1~2杯の塩を入れましょう。

これらの汗対策は、無理なく行うことが大切です。

時間がない時や、体調が良くない時にはお休みするくらいの余裕をもって臨んでください。