ヨガでかく汗は良質だと言われているので、汗対策として、ぜひ取り入れましょう。ヨガが良質の汗につながる理由は、脳温が上がることにより、体の内側からの作用で発汗するからです。

一般的に、汗をかく状況というのは、気温や室温が高いなど、皮膚が感知する温度が変化した時です。つまり外からの作用で汗をかくということになります。このように皮膚が感知した場合は、急に汗をかきます。急激にかいた汗には、ミネラルなどの血漿成分が大量に含まれているので、質が悪くなります。これが汗の臭いの原因になるのです。

一方、ヨガは骨格筋を動かして血液の温度を徐々に高めていきます。温まった血液が脳に達すると、脳は視床下部の発汗中枢に指令を出します。これは、体内の温度変化を脳が感知したということで、この場合にはゆっくりと汗をかいていきます。発汗のスピードが遅いと、ミネラルなどの血漿成分は体内に留まるので、出てくる汗は良質なものになります。

また、ヨガの動きは皮膚の血液量を増やすので、汗の量も増えてきます。汗対策としては、良質の汗をかくことに加えて、汗の量を増やすことも大切なので、ヨガはその点でも高い汗対策効果があると言えます。

岩盤浴をすると、サラサラとした汗が出てくるという話をよく聞きますが、これもヨガによる発汗と同じ原理です。急激にかく汗と、ゆっくりとかく汗では質が全く違うのです。

効率よく汗対策を進める方法として、ヨガを始めてみてはいかがでしょうか。