汗の臭いが気になる人向けの汗対策としては、汗腺を鍛える入浴法がおすすめです。膝から下と肘から先の部分を、43~44度くらいのお湯に10~15分ほど浸ける手足高温浴や、37~38度くらいのお湯に、10~15分ほど胸から下だけ浸かる半身浴が効果的な汗対策です。

そしてこの入浴時に、浴槽に酢を入れることで、汗の臭いを解消する効果が高まります。酢の成分であるクエン酸は、臭いの原因物質である乳酸の分泌を抑えるからです。

特に入浴時は汗腺が開いた状態になって酢の成分が浸透しやすいため、効率よく汗対策をすることができます。また、酢の働きで皮膚の表面が弱酸性を保つことができて、雑菌が繁殖しづらくなるのも汗の臭いをなくす効果を高めます。

酢は刺激臭があるので、かえって変な臭いがつくのではないかと思うかもしれませんが、心配ありません。100~150ml程度を入れるくらいであれば、影響はないのです。

さらに、入浴時の水分補給にも酢の効能を利用しましょう。特に入浴後に、酢を含んだ水分を補給すると発汗作用が高まります。

これは、クエン酸が新陳代謝機能を促進するからです。水分補給に酢を取り入れるなら、りんご酢や黒酢がおすすめです。水やジュースに混ぜるだけで、美味しいドリンクができます。

汗腺を鍛えることは、汗の臭いを解消する対策として、効果が高いと言われています。その汗対策に酢の作用を加えることで、さらに効率よく汗腺を鍛えることができるはずです。